日本人に必要な『魚食の医力』。魚食文化があらためて注目を集める理由。

日本人に必要な『魚食の医力』。魚食文化があらためて注目を集める理由。 PHOTO
 
魚食の医力は絶大にして必須。日本人の健康に必要な海のめぐみ。衰退の一途をたどる日本古来の魚食文化を守るために。

魚介類は、良質の動物性タンパク質を含む一方で、肉類に比べて総じて低カロリーです。さらにビタミンや必須ミネラルなどの栄養素が豊富であり、動脈硬化や高血圧予防も期待できる高度不飽和脂肪酸DHAやEPA、タウリン、アンセリン、バレニンなど多様な機能性成分が含まれています。また小魚は、骨ごと食べることができ、日本人に不足しているとされるカルシウムの摂取にも効果があります。海藻類にはビタミン、ミネラルに加え、整腸作用や機能性を有する食物繊維が多く含まれています。日本で食用として流通している魚は300種類を超えると言われています。日本は世界トップの長寿国ですが、これは伝統的に魚介類や海藻類を取り入れた食生活を送り、栄養や機能性に優れた水産物を日常的に摂取する「魚食の医力」のおかげに他ならないのです。

水産物を日常的に摂取する
日本の食生活スタイルは、
健康・長寿につながる
重要な役割を果たす。

水産物の摂取によって私たちの健康維持に役立つ様々な効果が得られることが、数多くの研究によって明らかになってきています。
●魚をたくさん食べる人ほど心筋梗塞になりにくい…「魚を週に8回食べる人は1回しか食べない人に比べて心筋梗塞を発症するリスクが6割低い」という調査結果
●魚を食べると血栓の形成抑制に大きな効果…脳梗塞や心筋梗塞など血栓を原因とする疾病の予防に有効である可能性
●海藻と魚を組み合わせて食べることが肥満防止につながる可能性…ご飯にワカメや味噌汁と焼き魚といった典型的な日本食のメニューが中性脂肪濃度の上昇に伴う肥満や動脈硬化の予防に有効である可能性
●魚介類の摂取が男性の糖尿病予防に効果…魚に含まれるDHA、EPAやビタミンDが男性のインスリン感受性やインスリン分泌に好ましい効果を与えている可能性
●魚介類の摂取により肝臓がんリスクが低下…DHAやEPAが慢性肝炎への抗炎症作用や、肝臓がんのリスクと考えられているインスリン抵抗性を改善する作用が働いている可能性
(水産庁「平成24年度 水産白書」より抜粋)

魚食の医力で海と人を繋ぎ、いのちを紡ぐお伊勢マルシェ